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「AI×Blockchain」その可能性は? 時代の最先端を走るAI×Blockchainの相乗効果について解説!

11/15/2023 12:08 PM

・「AI」「Blockchain」とは?

 この記事では「AIとBlockchainの相乗効果と可能性について」解説を行います!

「AI」と「Blockchain」。ここ数年で世界の注目を集めた2大ワードですが、今一度、2つの言葉の意味を簡単におさらいしておきましょう!

・AI

 「AI」とは、人工知能(Artificial Intelligence)の略称です。人工知能という名の通り、人間の知能を技術的に模倣し、学習、推論、問題解決などを行うコンピュータシステムのことを「AI」と呼びます。

 AIという概念は、1950年あたりから登場していると言われていますが、大きく発展したきっかけは1990年以降のインターネットの普及とデータ処理能力の向上でした。データから学習し、予測や意思決定を行うためのアルゴリズムとモデルを作成する「機械学習」に注目が集まりました。そして、2000年以降の急速な技術の発展と並走するように、より高度なタスクを行うことができる「深層学習」も登場し、技術とAIは共に進化を続けてきました。

 そして、2010年以降からはAIが爆発的な速度で普及します。Amazonが提供するAlexaやソフトバンクが提供したPepperなどの身近に存在するAIが登場し、2022年11月にOpenAIが提供する「ChatGPT」の登場によって、人々は無料で簡単にAIを活用できる時代が到来しました。

・Blockchain

 「Blockchain」を一言で説明すると、インターネット上のトランザクション(取引)の記録をブロックと呼ばれる単位でチェーン状に連結し、複数のコンピュータ間で分散して保管するシステムを指します。

「ちょっと何を言ってるのか分かりません...」となりそうな説明ですので、もう少し噛み砕いて説明します。

Blockchainとは、インターネット上で情報を安全に記録・共有するための技術です。その名の通り、データをブロックという単位に分けて、それぞれのブロックをチェーンのように繋げて保管しているイメージです。この「分けたブロックを繋いで保管する」ことによって、Blockchainは、

・データの改ざん耐性が高い

・システムダウンが起きない

・データの追跡が可能

という特長を持っています。

かなり簡単に説明しているので、「もっと簡単で詳しく説明して欲しい!」という方は、以前書いたこちらの記事をご覧ください!

ブロックチェーンとは?シンプルで変わりやすい解説!

 Blockchainという概念は1990年代に生まれましたが、本格的に注目を集めたのは2008年にサトシ・ナカモトという謎の人物が発表した論文「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」がきっかけとなりました。この論文の名前にもある通り、今や有名になったビットコインはこの論文を基に作られました。

 この論文が発表されてからは急速な進化を始めます。1年後の2009年にはビットコインが運用開始し、それに続くように続々と暗号資産が登場します。一躍有名になった暗号資産ですが、これらの暗号資産の根底にBlockchainがあることで、暗号資産と共にBlockchainも世間から認知されるようになりました。

・AI×Blockchainの可能性

 ここまでAIとBlockchainそれぞれの説明をしてきましたが、今のところ両者の間に関連性が無いように見えたかもしれません。一見するとそれぞれ関係のない技術のように見えますが、実はAIとBlockchainは凄まじい相乗効果を持っています!

AI×Blockchainの可能性についていくつかご紹介します!

・データ分析の最適化

 AIは膨大なデータを分析することが可能ですが、最も重要な点は「データが信頼できるかどうか」です。分析するデータが不正確であれば分析結果はまったくもって使い道がありません。

 この「データの信頼性」を担保するのにBlockchainが活躍します。Blockchain上でAIが分析するデータを管理することで、データの透明性を確保し、データの改ざんを防ぐことによって信頼性を担保します。この信頼できるデータをAIが分析することによって、正確な分析と分析結果の活用が可能になります。特にビジネスや研究のような大規模なデータを取り扱う領域で大きな効果を発揮すると考えられます!

・セキュリティの向上

 前述の通り、Blockchainはデータの改ざん耐性が高かったりシステムダウンが起きないなど、セキュリティの高さが利点ですが、それでも完璧ではありません。セキュリティが脆弱な部分も存在し、そこに付け込む不正行為があることも事実です。

 しかし、AIを活用することでセキュリティの更なる向上が見込めます。AIのアルゴリズムを活用し、過去の不正行為を学習させることで、不正行為のパターンを分析し、Blockchain上で起こる不正行為の防止や検出が可能になります。

・認証システムの向上

 Blockchain自体のセキュリティが向上したとしても、不正ログインのようなBlockchainにアクセスする人物が別人であった場合、いくらでも悪さができてしまいます。現に暗号資産やNFTを保管するウォレットのパスワード情報はユーザーが最も注意して管理しています。

 しかし、AIを活用することで不正ログインも阻止することができます。ユーザーの普段の行動履歴や生体認証情報、位置情報などをAIに学習させることで、アクセスする人間が正しいかどうかを複数のファクターで判断することが可能になります。また、認証システムに関連する学習データをBlockchain上で管理することにより、認証システムの安全性も確保することができます。

・AI学習データの透明性担保

 AIの登場によって「AIの学習データの著作権」と「AIの生成物の著作権」が問題視されています。一部のイラストレーターは、自身の絵をAIに使用しないで欲しいとの意向をSNS上に公開したり、署名を集める行為も行われています。一方で、AIサービスを提供する側は学習データについて公開していないケースもあり、OpenAIやMicrosoft、Googleという大企業が、AIの使用による著作権侵害の責任はユーザー側にあると主張していたりと、この問題は深刻化しています。

 しかし、Blockchainを活用することでこの問題の解決の糸口を見つけることができます。AIの学習データをBlockchain上で保管することにより、学習データの安全性と透明性を確保することができます。これにより、ユーザー側はどのような学習データが使われているのかの情報を確認することができ、企業側も明確なルールを設けることができます。

・AI×Blockchainで劇的な進化を遂げるさまざまな業界!

 ここまではAIとBlockchainの相乗効果について述べてきましたが、ここからは、特に劇的な進化を遂げるであろうと推測される業界をピックアップしてご紹介します!

・医療

 医療業界では、AIとBlockchainの両活用が圧倒的な効果をもたらします!

現状の医療業界の大きな問題として、「医療データの不足」があります。この問題の原因は、データが電子化されていないことと、個人のプライバシー保護の観点から公開されていないことにあります。

 データが電子化されておらず、まだ紙媒体の記録として保管されているというケースが一般的ですが、このようなケースにはAIが活用できます。画像認識AIを活用して、それぞれの情報がカルテのどこに書いてあるのか、何が書かれているかを取得させ、取得したデータを電子カルテに変換することできます。

 個人のプライバシー保護に関してはBlockchainが活躍します。現在は個人のプライバシー保護のために医療記録は公開されないものの、各病院は常に個人の医療記録を所有している状態にあります。そこで、医療技術をBlockchain上で管理することで、医療提供者や研究者のみが安全かつ簡単にアクセスすることができます。

 AIとBlockchainの両活用によって、AIが医療データの電子化と各電子データの形式を統一します。この統一されたデータをBlockchain上で保管し、医療関係者が膨大なデータを活用できます。また、集まった医療データの中でも数が少ないような症例は、AIを活用してデータを追加生成することも可能です。更に、仮にBlockchain上で不具合やトラブルが起きた際にもAIが不具合やトラブルを学習して修正することによって、より安全なBlockchainを構築することが可能です。

 医療は近代に入って目まぐるしい発展を遂げてきましたが、世界規模で医療データをBlockchain上に保管し共有することに成功すれば、これまで以上の進化スピードが実現可能になります!

そのためにはAIとBlockchainの両者の相乗効果を発揮する必要があります。AIとBlockchain、そして医療の3つの業界が手を組んだすぐそこの未来の可能性はまさに無限大です!

・DeFi(分散型金融)

 DeFiも、AIとの大きな相乗効果が見込まれます!

そもそもDeFiとは、ブロックチェーンを基盤にした中央集権的な管理者を必要としない金融サービスのことを指しており、ユーザー同士が直接取引を行うことが特徴です。このDeFiにおいてのAIの活用で第一に挙げられるのは、市場の予測分析です。この活用方法は既に株式や為替の投資に特化したAIが開発されていることからも誰もが想像している活用方法でしょう。

 しかし、その他にもDeFiへのAI活用方法はあります!

それは、より効率的な貸付・借入プラットフォームの作成です。ユーザー同士での直接取引という使用上、借り手がどのような人物であるかによって適切な金利を設定することが理想です。しかしながら、現在のDeFiは匿名性が高く、相手に合わせて金利を設定するということは非常に難しいです。そこで、DeFiのシステム側にAIを導入することで、過去の取引履歴を基にユーザーごとの評価と設定を行い、各ユーザーの利益の最適化を行うことができます。ユーザーごとの評価を行うことで、不正な動作を行っているアカウントの発見と対処、対策まで行うことができ、DeFi全体の安全性も向上させることができます。

DeFi自体がまだまだ比較的新しい業界のため、これから本格的な整備と共に発展へとつなげていく必要があります。その発展の大きな役割を担う存在の1つが「AI」であることは間違いないでしょう!

・NFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン)

 NFTとは、ブロックチェーンを基盤にして作成された代替不可能なデジタルデータのことを指しており、その「唯一無二のデジタルデータ」という特性が話題を呼び、一躍有名になりました。

 そんなNFTですが、AIとの親和性は抜群だと考えられます!

既に「ジェネラティブNFT」と呼ばれる、1枚1枚を人が描くのではなくプログラムによって自動生成するNFTの種類があります。現時点でジェネラティブNFTは、「Crypto Punks」や「CryptoNinja」など多くの人気NFTが多数存在しています。このジェネラティブNFTですが、自動生成の影響によって同じ種類のNFTシリーズの中でも、一部の人気な画像やレアリティの高い画像のNFTが特に高価格で売買されています。

 AIを使うことで各NFTの人気を全体的に向上させることができます。各NFTの取引回数や取引価格などの取引履歴情報をAIに学習させることで、どのようなNFTが人気を得ているのか、人気のNFTの共通点は何か等を分析し、分析した結果を基にジェネラティブNFTを生成するまでの工程を全てAIが担うことができます。これにより、NFTプロジェクト側はロイヤリティによる収入の増加やプロジェクトの更なる盛り上がりが期待でき、ユーザー側は好みのNFTにめぐり合う可能性が上昇し、NFT市場全体が盛り上がることによって所有するNFTの資産的価値の上昇も見込めます!

 その他にも、NFTを取り巻く環境要因にAIが効果を発揮します!

 現在、NFT界隈には詐欺が横行しているという悲しい事実があります。フリーミント(無料でNFTを配布すること)を語ってウォレットをハッキングしたり、販売されているNFT自体が偽物だったりと、悪意のある人たちがまだNFT周りの知識や経験が少ない人をターゲットとした詐欺を働いています。そのため、NFTを購入するまたは貰う際に注意すべき点が多々あり、初心者はもちろん、既にNFT取引を多数行っているような経験者も詐欺の被害に遭う事例が多数見受けられます。

 しかし、AIを活用することで詐欺の被害を大幅に減らすことができます。AIがBlockchain上の情報にアクセスして取引履歴や発行元などのNFT自体の情報や各ユーザーの情報を参照することで、そのNFTが本物かどうか、NFTの提供元が信頼できるか等をAIが判断することができます。また、過去の詐欺被害の情報やユーザーの行動履歴を学習させることで、同じような手口で詐欺に遭う可能性がある時に警告を教示したり、なぜ警告したのかのエビデンスを表示することで、決定権はユーザーに残したまま、詐欺を未然に防ぐことが可能になります!

・世界の最先端を突き進む「AI×Blockchain」実践企業3選!

 AIとBlockchainの相乗効果とその可能性についてここまで説明してきましたが、

「実際にAIとBlockchainの両方を活用している例はあるの?」

と考えたと思います。

 そこで、ここからはAIとBlockchainの両活用を実践している最先端の企業をご紹介していきます!

Matrix AI Network

 Matrix AI Networkは2016年に設立された、AIとBlockchainの融合を行ったブロックチェーンプラットフォームです。AIとBlockchainの両活用によって効率的で分散されたプラットフォームの実現を目標としています。

 2023年からは「Matrix 3.0」という、AIとBlockchainに加えて神経科学を融合したプラットフォームの構築を行っています。脳信号を基にユーザーの思考と同じプログラムをインターネット上に生成することを目指しています。2024年末までのロードマップが公開されており、2024年8月にデモの公開を予定しています。詳しい情報は恐らくこれから発信されていくと思われるので、今後の展開に注目していきましょう!

出典:Matrix AI Network

SingularityNET

 SingularityNETは2017年に設立された、誰もが手軽にAIサービスを作成、所有、収益化できるブロックチェーンを利用したプラットフォームです。SingularityNETマーケットプレイス上で多くのAIサービスのデモ、購入が可能です。

 SingularityNETのチームは、人類を滅ぼすと発言したかと思えばサウジアラビアで市民権を獲得しているAI「ソフィア」の開発に貢献しているチームです。そのため、AI開発の能力も非常に高い企業です。その他のメンバーもロボット研究者や仮想通貨関連起業家など、多様な経歴を持つメンバーが集結しており、非常に高いポテンシャルを放っています!

 また、過去にはOpenAIを抑えて「AIアプリケーション・オブ・ザ・イヤー」を受賞していたりと、既に世間の注目を集めています。

出典:SinguarityNET

DeepBrain Chain

 DeepBrain Chainは2017年に設立された、Blockchainを利用した人工知能コンピューティングプラットフォームを提供している企業です。AIを創るには、膨大なデータと、その膨大なデータを処理する高性能なコンピュータが必要になります。中には資金的な問題でAIの開発を行うことが難しい企業もあります。そのような企業に、低コストで利用できる、AIを創るためのクラウドコンピューティング環境を提供しています。

 DeepBrain ChainはBlockchain技術を基に分散型のハイパフォーマンスコンピューティングパワーネットワークを構築し、AI+メタバース時代のインフラストラクチャのリーダーとなることをビジョンにしています。これから到来するAIとメタバース時代でどのような存在感を放つのか注目が離せません!

出典:DeepBrain Chain

・2024年4月13〜14日に東京虎ノ門ヒルズにて、TEAMZ WEB3 / AI SUMMIT 2024開催!

 さて今回は「AIとBlockchainの可能性」について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。まだまだ未開の地であるため、お伝えできる情報にも限りがありましたが、それでも大きな可能性を感じられたのでは無いかと思います!

 そんな「AI」と「Blockchain」の活用した未来を創るために両業界のビジネスリーダーが世界中から集結する大規模カンファレンスが2024年4月に開催されます!

その名も...

世界中のAIとBlockchain領域をリードしている専門家や起業家などが東京に集結し、両業界の未来と展望について深い議論を展開します!

「AI」と「Blockchain」。時代の最先端を走る2つの業界が力を合わせることで更なる進化を遂げる、その一員になりたい、自分がリーダーとしてリードしていきたいという意気込みをお持ちの方は是非ともご参加下さい!

まだ詳しい知識やネットワークが無いという人も、この機会に業界の雰囲気を感じ、関係値を築くスタート地点としてご参加してみてはいかがでしたでしょうか。

イベントの詳しい詳細やチケットの購入はこちら!

TEAMZ WEB3 / AI SUMMIT 2024 公式ホームページ

TEAMZ WEB3 / AI SUMMIT 2024 公式チケットページ

最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます!

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それでは、またどこかでお会いできることを祈っております!さようなら!

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